令和3年度 出水総合医療センター 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 171 86 41 55 123 188 358 606 738 332
 退院患者を年齢階級別に集計したものです。本集計対象は2698人で80歳代が最も多く全体の27%を占めています。次いで70歳代、60歳代、90歳以上となっており、60歳以上だと全体の75%になります。このように入院の多くは高齢者ですが、出水医療圏では唯一小児の入院を受け入れており、10歳未満の入院も全体の6%あります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
総合内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 37 22.08 20.57 32.43 83.05
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 10 27.00 18.42 40.00 82.50
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 10 24.60 13.14 50.00 84.80
040081xx99x1xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2あり - - - - -
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし - - - - -
 総合内科は内科系疾患全般を担当しています。特に発熱に関する疾患が多く、なかでも誤嚥性肺炎が多いです。誤嚥性肺炎は嚥下機能が低下し、食べ物などと一緒に細菌が気管に入って引き起こされます。嚥下機能は年齢とともに低下するため、平均年齢83歳と高齢の方が多いです。このほかには間質性肺炎や尿路感染症が多いです。
また入院が必要な成人の新型コロナウイルスの患者さんのほとんどを総合内科で担当しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病なし 10 4.50 5.83 0.00 0.90
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - - - -
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - - - -
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2なし - - - - -
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし - - - - -
 小児科は気管支炎や喘息など小児呼吸器疾患の入院が多いです。出水医療圏では唯一小児の入院を受け入れています。かかりつけ医で入院治療が必要と判断されると当院にご紹介いただき治療を行います。入院治療後、医師のフォローが必要と判断した場合は、当院の外来やかかりつけ医で引き続きフォローします。このように地域で連携して小児の治療を行っています。
また当院では入院が必要な新型コロナウイルスの小児の患者さんの受け入れも行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 42 6.31 4.74 0.00 71.00
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 18 4.94 5.40 0.00 35.83
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 12.89 7.11 5.56 68.78
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 6.59 9.00 0.00 73.53
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 14 17.93 15.76 0.00 70.50
 外科は鼠径ヘルニアに対するヘルニア手術、虫垂に対する虫垂切除術、胆のう炎に対する胆嚢摘出術などの消化器系の手術症例が上位となっています。虫垂炎に関しては、小児科からの紹介等により小児の患者さんも含まれているため他の疾患に比べると平均年齢が低くなっています。
 当院には回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟があり、術後も安心して在宅復帰できるようリハビリテーションなどの継続的な治療も行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 65 50.34 25.32 20.00 84.29
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 56 48.61 19.34 5.36 83.27
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 21 10.76 4.99 0.00 62.95
160990xx99x0xx 多部位外傷 手術なし 手術・処置等2なし 16 55.56 17.12 18.75 84.75
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2なし 13 52.69 19.02 0.00 77.54
 整形外科は骨折による入院が多くなっています。特に大腿骨や胸椎・腰椎の骨折が多く、これは加齢により骨が脆くなった状態で転倒などの衝撃が加わることが原因になることが多くあります。そのため、平均年齢も80歳代と高くなっています。急性期治療後は回復期リハビリテーション病棟に転棟して集中的にリハビリを行い骨折前の状態に近づけるよう努めています。そのため平均在院日数が全国平均よりも長くなっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 13 23.85 15.63 15.38 68.31
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病1あり発症前Rankin Scale 0、1又は2 13 48.23 17.48 30.77 79.85
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13 26.62 9.78 7.69 76.92
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 11 35.36 15.57 9.09 74.55
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 9.60 8.30 10.00 76.80
 脳神経外科は脳梗塞の症例が上位となっています。脳梗塞の治療は抗凝固剤、神経保護剤、抗脳浮腫薬などの薬物投与や脳浮腫に対して行う高気圧酸素療法などがあります。状態が安定するとリハビリテーションを行います。急性期治療後は回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟に転棟し、在宅復帰に向け継続的な治療を行っています。そのため平均在院日数が全国平均と比べると長くなっています。また、当院では脳ドックを行っており、脳の病気の早期発見・早期治療を進めています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 52 3.12 2.71 0.00 75.90
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 - - - -
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 手術なし - - - - -
 眼科は白内障の手術が主になります。基本的には2泊3日で、手術当日に入院していただき、手術後は退院に向けて生活上の制限や注意点の説明、点眼指導などを行います。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 25 9.28 9.21 8.00 77.32
060060xx9710xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 18 10.89 12.97 0.00 77.28
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 16 11.19 9.00 6.25 76.81
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 15 25.73 20.57 20.00 84.00
060280xxxxxxxx アルコール性肝障害 14 12.86 13.91 7.14 57.43
 消化器内科は消化管疾患、胆膵疾患、そして肝疾患まで幅広い領域を扱っています。入院となるのは内視鏡を用いた治療の症例が多いです。特に胆管結石、胆管炎の治療が多いです。胆石や腫瘍によって胆管が閉塞したり炎症を起こした場合に、内視鏡を用いて胆管にステントと呼ばれる筒状のもの入れ胆汁の流れを良くしたり、胆石を取り除くなどの治療を行います。
当科では小腸内視鏡検査も含めて全消化管の内視鏡検査が可能です。さらに24時間・365日緊急内視鏡に対応可能な体制を整えています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 76 25.26 17.35 11.84 87.36
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 44 3.68 3.06 2.27 73.95
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 24 10.83 4.36 0.00 73.96
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 21 5.00 4.79 0.00 67.52
050130xx9901xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 16 32.75 18.68 12.50 85.63
 循環器内科は心不全の症例が上位になっています。薬物療法が主な治療になりますが、併用してリハビリテーションを行うこともあります。平均年齢も80代後半と高くなっており、入院がきっかけで寝たきりになってしまう危険性もあるため、リハビリテーションを通じて早期離床や日常生活動作の自立を図ります。次に多くなっている虚血性心疾患に対してはカテーテルと呼ばれる細い管を心臓まで挿入し、心臓の働きや血管の状態を調べる検査(心臓カテーテル検査)を行います。検査により血管に狭くなったところが見つかった場合にはバルーン(風船)やステントを使って狭くなった血管を広げて血流を改善させる治療を行います。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2なし 20 5.30 4.60 0.00 68.55
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 14 22.00 20.57 7.14 84.93
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 11 13.91 13.14 27.27 77.64
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2なし 10 28.50 20.43 20.00 69.60
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 10 26.10 10.39 20.00 69.60
 腎臓内科は慢性腎臓病症例が上位にあがります。末期腎不全に対する内シャント設置術の症例、透析患者の透析シャント狭窄・閉塞に対する血管内治療透析患者の合併症治療の症例、腹膜透析患者管理目的の症例などがあります。その他にも慢性糸球体腎炎やネフローゼ症候群に対する腎生検やステロイド加療の症例、急性腎障害に対する診断や全身管理目的の症例、多発性嚢胞腎に対するトルバブタン製剤導入の症例、急性腎盂腎炎や尿路感染症の症例、電解質異常の症例等を診ています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 14 - - - - 17 1 8
大腸癌 - 11 11 14 - - 1 8
乳癌 10 - - - - 26 1 8
肺癌 - - - - - - 1 8
肝癌 - - - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
 腫瘍の大きさ、リンパ節への転移の有無、他の臓器への転移の有無という3つの基準を用いて分類されたものです。ステージが高くなるにつれ、がんが進んでいることを表します。 
 当院では早期の胃癌・大腸癌ならば、内視鏡による治療を積極的に行っています。進行癌の場合はがんのステージに基づき、外科的手術や化学療法、根治が困難な場合は緩和治療など患者さんに合わせた治療法を選択します。また月3回の乳腺外科専門医による診療も行っており、乳がんの検査はもちろんのこと、化学療法や他医療機関で手術を行った後のフォローなども行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 44 19.32 81.34
重症 11 28.73 83.91
超重症 - - -
不明 - - -
 市中肺炎とは病院外で日常生活を送っていた人が発生する肺炎です。約74.6%が中等症の患者さんで、入院日数は20日前後となっています。年齢が高くなるにつれ重症化しやすい傾向にあります。また、重症化すると入院日数も長くなる傾向にあります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 108 53.28 79.06 26.02
その他 15 56.60 77.07 5.69
 その他は発症から4日以上又は無症候性(発症日なし)を集計した数値になります。平均年齢はどちらも79歳、77歳と高齢の方が多いです。患者数はその他15人に対し3日以内108人とほとんどが3日以内です。
 脳梗塞の治療は緊急を要します。当院では超急性期脳梗塞患者に対するtPA静注療法(発症後4.5時間以内にtPAという血栓を強力に溶かす薬剤を静脈に点滴投与する治療法)を行える体制を整えています。令和3年度は8件ありました。 また、主要血管の閉塞があった場合は血液内治療での血栓回収ができる施設に搬送することもあります。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
総合内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
 総合内科では誤嚥性肺炎の患者さんが多く入院します。嚥下機能の低下で誤嚥性肺炎を繰り返すなど食べ物を口から摂取できなくなった場合、消化器内科に依頼し胃瘻造設を行います。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 40 2.23 10.98 5.00 68.38
K634 腹腔鏡下鼠経ヘルニア手術(両側) 29 1.03 4.07 0.00 67.83
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 16 0.50 3.38 0.00 36.00
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 13 1.00 4.77 0.00 78.08
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 12 2.17 17.25 0.00 71.58
 外科は腹腔鏡手術が上位となっています。腹腔鏡手術はお腹に数ヶ所小さな穴を開け、そこに内視鏡や専用の器具を入れて手術を行います。開腹手術に比べて手術の傷跡が小さい、術後の痛みが軽い、回復が早いなどのメリットがあります。
当科は主に消化器外科領域の疾患を扱っていますが、乳腺外科専門医および呼吸器外科専門医による手術も行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 57 2.21 48.68 14.04 81.26
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 33 1.42 13.73 3.03 67.36
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 26 2.27 41.31 19.23 85.42
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 23 1.83 49.83 8.70 75.57
K0463 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 18 3.00 18.50 5.56 67.72
 整形外科は骨折に関する手術が多いです。特に大腿骨近位部の骨折に対して行う骨折観血的手術や人工骨頭挿入術が多いです。骨折以外では膝関節や股関節の変形性関節症に対する人工関節置換術も多いです。術後は回復期リハビリテーション病棟でリハビリを行い退院を目指します。回復期リハビリテーション病棟では平日だけでなく土曜・日曜・祝日を含めた365日体制でリハビリを行っています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 13 1.23 36.85 15.38 82.08
K1781 脳血管内手術 1箇所 - - - - -
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの - - - - -
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 硬膜下のもの - - - - -
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
 脳神経外科は慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が多いです。慢性硬膜下血腫は頭部外傷などにより頭蓋骨下にある脳を包む膜(硬膜)と脳の表面との間にゆっくりと血液が溜まり、脳を圧迫することで頭痛や嘔吐など様々な症状が現れます。また、脳動脈瘤等に対する脳血管内手術(コイル塞栓術)についても、可能な範囲で済生会熊本病院スタッフに来て頂き、対応しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 54 0.07 2.11 0.00 76.15
 眼科では白内障の手術を行っています。白内障は目の中の水晶体と呼ばれるレンズが、年齢の変化やけが・病気により混濁するものです。手術は水晶体の混濁を専用の機械で取り除き、人工のレンズを眼内に挿入します。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 35 2.40 8.26 2.86 75.69
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 25 2.08 10.64 8.00 77.80
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 19 3.95 13.47 21.05 85.00
K654 内視鏡的消化管止血術 18 0.22 14.17 0.00 72.94
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術 13 0.23 5.92 15.38 73.69
 消化器内科は内視鏡治療が上位を占めています。上位手術には、胆道閉塞に対する治療、胆道系の結石除去や胃瘻造設術などがあります。この他にも消化器内科では大腸ポリープに対する内視鏡的切除術や早期食道・胃・大腸がんに対する内視鏡的切除術をおこなっています。
当院は消化器疾患センターを併設しているのも特徴にあり、内視鏡治療後、外科的加療が必要な患者さんは当科外科と連携し、治療をおこなっています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 20 1.00 3.15 0.00 68.15
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 19 5.00 5.16 0.00 72.05
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 13 14.92 11.62 15.38 82.38
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの - - - - -
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの - - - - -
 循環器内科では不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術が多く20件でした。こちらは北薩地区では唯一当院のみ行っています。次に経皮的冠動脈ステント留置術その他のものが多く19件でした。狭心症や心筋梗塞などに対して行う経皮的冠動脈ステント留置術は条件等により3つに分かれており、総数は35件でした。そのほか洞不全症候群や房室ブロックに対するペースメーカー移植術や閉塞性動脈硬化症に対する四肢の血管拡張術・血栓除去術なども当科で行っています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回 15 0.00 1.00 0.00 67.73
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 11 13.91 21.18 0.00 70.36
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 1の実施後3月以内に実施する場合 - - - - -
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 - - - - -
 慢性腎不全が進行し末期腎不全になると血液透析や腹膜透析などが必要になります。血液透析を行う際十分な血液量が確保できるように内シャント設置術を行います。また、長い間シャントを使って透析をしているとシャントが閉塞や狭窄をすることがあります。その場合、経皮的シャント拡張術・血栓除去術が行われます。腎臓内科では、血液透析に関連した手術を主に行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 22 0.82
異なる - -
【播種性血管内凝固症候群】
 様々な重症の基礎疾患により、全身の血管内に血栓ができる状態です。血栓が出来る事により血小板や凝固因子が消費され、出血傾向や臓器障害を起こします。
【敗血症】
 血液が細菌に感染することにより全身に炎症を起こす病気です。肺炎や尿路感染、腹膜炎、悪性腫瘍などが原因となります。
【その他の真菌症】
 真菌とはカビのことです。様々な種類がありますが、皮膚では代表的な水虫があります。通常は体内に入っても害になることはありませんが体の免疫機能が低下していると健康を害することもあります。
【手術・術後の合併症】
 手術や処置後、それがもとになって起こり得る病気のことです。状態によって起きる割合や状況は様々です。臨床上0にすることは困難ですが、発生数を少しでも減らせるよう細心の注意を払い診療を行っています。令和3年度はCAPD腹膜炎や術後感染がありました。
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