手術を受けられる方へ

入院日までに

手術の前後の主治医からの病状説明について

 手術前に、主治医から患者さんやご家族に対して、診断内容、手術が必要な理由、手術の内容、手術を受けた後のことなどについて詳しく説明し、患者さんやご家族が十分納得され手術を受けていただくようにしております。
 手術後には、手術中にわかった患者さんの病気や怪我の状態、手術の結果について詳しく説明をいたしております。不安やご不明な点などがありましたら、ご遠慮なくお尋ねください。

手術前の担当の麻酔科医と手術室の看護師による術前診察と術前訪問について

 手術を受ける患者さんの全身状態を前もって十分把握し、万全の準備を整え、また手術を受ける患者さんやご家族の不安を和らげるために、手術前日に麻酔科担当医と手術室の看護師による術前診察と術前訪問を行っています。
 休日の翌日に手術が予定された場合は、休日の前日に麻酔科担当医と手術室の看護師による術前診察と術前訪問を行います。
 臨時の手術や緊急手術の時には、手術当日に行うこともあります。
 麻酔や手術室のことについて不安な点や疑問がありましたら、何でもご遠慮なくお尋ねください。

手術が決まったら

 喫煙されている方は禁煙をお願いします。(喫煙は麻酔による合併症を起こしやすくし、また、傷の治癒を妨げたりします。)
 禁煙期間が不十分な場合、手術を延期することがあります。

スタッフ紹介

担当分野 名前
外科 花田法久院長、 上村眞一郎外科部長
整形外科 中村憲一副院長
脳神経外科 瀬戸弘脳卒中センター長
麻酔科 竹下次郎麻酔科部長
総合内科 吉井博副院長
循環器内科 権藤公樹循環器内科部長
腎臓内科 吉嶺陽造腎臓内科部長

 手術治療は、近年さらに高度化・専門化し、多種類となり、精密な技術を要するものが増加しております。
 現在の手術治療の成功には、手術を行う医師のみでなく、緊密な連携に基づく病院全体の総合力が非常に大切な要素となっていますが、この点についても、当院は患者さんやご家族に十分ご安心いただけるものと思います。
 当院の手術治療でチームワークの要に位置し、主に手術室で、あるいは手術室のために活動しております者の内、手術を行う医師以外のスタッフを以下にご紹介いたします。

(1)  中央手術室看護スタッフが手術を受けられる患者さんのために活動しております。手術室の清潔な環境の維持、手術器械の洗浄・消毒・滅菌・保管そして手術前の準備、患者さんの全身状態の把握とそれに基づくケア、実際の手術中の介助、そして後片付けと多岐にわたる仕事を行っています。
(2)  麻酔科部門は、日本麻酔科学会専門医の資格を持つ竹下次郎麻酔科部長が担当し、手術の安全性やリスクについて十分なインフォームドコンセントを行うように努めています。
(3)  中央材料室では、手術機器の洗浄・消毒・滅菌業務を行っています。
(4)  臨床工学士、放射線科技師、薬剤師、臨床検査技師などと連携し、手術が安全に、かつ円滑に行われるよう専門的技術や知識を提供しています。

中央手術室

 中央手術室では、外科、整形外科、脳神経外科、総合内科、循環器内科、腎臓内科の手術が行われています。 出水市を中心とし北薩圏域の広い地域の皆様に、多くの手術治療を提供できるよう体制を整えています。
 中央手術室は病院の2階にあり、中に5つの手術室を有しています。 年間約500件から1400件の手術を実施しております。

特色

(1)  手術後の患者さんの身体的ご負担の軽減を図るため、傷跡が小さく、術後の痛みも少ない胸腔鏡下手術、腹腔鏡下手術、関節鏡下手術など高度な医療機器を導入、整備しています。全身状態の回復が早く、多くの患者さんから喜ばれております。
(2)  手術室は、整形外科の人工関節置換術や脊椎固定術など極めて高い清潔度を必要とする手術にも対応できる空調機能を備えています。現在、整形外科では地域に多い高齢者の方の大腿骨や手の骨折の手術も多数実施しています。 外傷の方の緊急手術も行っています。
(3)  脳神経外科などでは、顕微鏡を用いた非常に精密かつ質の高い微細手術(マイクロサージャリー)を多くの患者さんに実施しています。
(4)  手術中はもちろん、手術後も患者さんに心身の苦痛が伴わないよう、また、痛みが軽減できるよう外科系の主治医、麻酔科医師、手術室看護師、病棟看護師、薬剤師などがチーム医療を心掛け協力して取り組んでいます。以前の手術で痛い経験をされた方や、手術は痛いものだというイメージをお持ちの方にも、ご安心のうえ、痛みの伴わない手術を受けていただけるよう努力しております。
(5)  月曜から金曜までの毎日の予定手術はもちろん、休日、夜間時の緊急手術も常時、迅速にお引き受けできるよう準備、体制を整備しております。

手術室はどんなところ?