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※診療科によって異なる場合がありますのでご確認ください

カテゴリ診療技術部

臨床工学科

自分の部署を一言で表すなら(チーム名など)

 渾然一体。(年齢の垣根を越えて語り合える部署)

当院でしかできない、又は県下で行われているのが少ない治療、検査

 血管内治療・検査の直接介助と検査補助、手術の器械出し、人工透析における積層型ダイアライザーの使用

主に、又は力を入れて取り組んでいる業務内容

 当科では、昨年からペースメーカーの遠隔モニタリングに力を入れています。管理する患者さんも増加しつつあります。遠隔の導入により、患者さんの機器や心臓の状況、
機器の異常を早期に発見し役立てることができます。


部署に関係のある治療・検査のうち当院で施行可能なもの

 カテーテルアブレーション、植え込み型ペースメーカー導入から管理、各メーカーのMRI検査の受入れ対応、CPAP及びASVの導入と管理、シャントエコーによるVA管理

業務に関する資格・認定

 呼吸療法技術認定士、透析療法技術認定士、日本救急医学会認定ICLS

部署の良いところ

 当科は人数が6人と少人数なため、他施設と比べ個々の技術の高さが求められます。そのため部署内での業務の話合いはもちろん、日頃から多職種との連携を取り、周りから支えられ、そして時には支える中心的な部署です。

各種業務内容について

1 人工透析業務
 現在、透析患者監視装置が25台(うちon-line可能台数7台)あり、月・水・金2クール、火・木・土1クールにて外来維持透析患者40名近くの人工透析を施行しています。
  臨床工学技士の業務内容として、透析器材の準備、穿刺、透析中の患者管理、返血及び抜針、透析患者監視装置の保守管理、透析液の水質管理を行い、人工透析室内の看護師スタッフとともに日々、安全な透析管理に努めています。また、透析患者は動脈硬化のリスクが健常者に比べ高く、動脈硬化から下肢血流の障害を起こすことでQOLやADLが低下しています。そこで、血流の改善や循環動態の安定目的として積層型ダイアライザーを用い緩和ケアを行っています。
  また、近隣のクリニックからの入院に伴う臨時の人工透析、時間外での緊急透析にも対応しています。

2 心臓カテーテル業務
  CAGやPCI、両心カテーテル検査、アブレーション治療や下肢のPTAを主に行っています。
  業務としては、ポリグラフ操作による心電図及び観血・非観血的血圧測定、スワン・ガンツカテーテルでの圧力測定が主ですが、心カテでの医師の直接介助やIVUSの操作、また循環動態の悪い場合、IABPという循環補助や、一時的なペースメーカーを用いて心臓の補助を行う機器の管理を行っています。
  心カテ以外でも脳血管や透析患者のシャントの狭窄や閉塞に対して行うCASやVAIVTなどの血管治療の際にも、臨床工学技士が介入しています。

3 医療機器管理業務
  医療機器を看護師が安心してかつ患者さんへ安全に使用できるよう、日々医療機器の点検や修理、状況に応じた機器の保有を中央機器管理室にて一括して行い、トラブルの少ない医療提供を目指しています。そのためにも入職後や新しい機器の導入後の看護師への勉強会の実施や使用手順の作成等を行っています。
  また、多臓器不全や敗血症性ショックなど急性腎不全を来している患者さんに対しての持続的緩徐式血液濾過(CHDF)やエンドトキシン吸着(PMX)、難治性腹水や胸水、肝硬変患者の腹水や胸水を一度抜いて濃縮を行い、経静脈的に返還する腹水ろ過濃縮再静注法(CART)も行っています。
  その他、院内の医療機器の修理や院外での修理の際のメーカーと病院との橋渡しの役割も担っています。

4 人工呼吸器管理業務
  主な業務として、人工呼吸器使用中の動作・設定確認からウィーニングのフォロー、非侵襲的陽圧換気(NPPV)でのマスクフィッティングの対応などを行っています。
  また、在宅酸素の導入や睡眠時無呼吸に対してのCPAP及びASVの導入から管理に関しても当科が対応しています。
  ひとえに呼吸器の管理と言っても様々であり、患者さん個々にあった呼吸器や設定、管理が必要です。患者さんの早期離脱や改善ができるよう医師、看護師や多職種との連携を図り業務に努めています。
  〈人工呼吸器保有数〉
   サーボi/s/U・・・8台、V60・・・2台、ASTRAL・・・5台、HFT・・・1台

5 高気圧酸素治療業務
  当院は第1種装置を導入し高気圧酸素治療を行っています。
  現在、脳梗塞に対しての高気圧酸素治療が多いですが、そのほか腸閉塞や突発性難聴、難治性潰瘍を伴う末梢循環障害などに対しても治療を行っています。
  90分~120分の治療1サイクルをおよそ5日から30日かけ治療を行っています。治療の際、耳の痛みや吐き気、血圧上昇などが出現する場合があります。患者さんに十分な説明を行い不安軽減と安全な治療ができるよう努めています。

6 手術室業務
  現在、手術室の業務サポートとして、火・木に手術時の器械出し業務を行っています。主に、手術に必要な器械や器具の準備、手術時器械出し及び外回り業務(注射以外)、手術後の器械洗浄と部屋清掃を手術室看護師と共同で行っています。
  また、手術中の医療機器の不具合への対応や医療機器のトラブルにスピーディーに対応できるよう努めています。