麻酔科
医師紹介
役 職 | 氏名 | 担当分野 | 専門医資格・所属学会等 |
麻酔科部長 | 田尻 晃彦 | 麻酔科 |
麻酔科標榜医 日本麻酔科学会指導医専門医 (所属学会) 日本麻酔科学会 日本臨床麻酔学会 日本ペインクリニック学会 |
副麻酔科部長 | 中筋 あや | 麻酔科 |
麻酔科標榜医 日本麻酔科学会専門医 日本内科学会認定内科医 (所属学会) 日本麻酔科学会 日本産科麻酔学会 日本内科学会 |
医師 | 竹下 次郎 | 麻酔科 |
麻酔科標榜医 日本麻酔科学会専門医 日本高気圧環境・潜水医学会専門医 (所属学会) 日本麻酔科学会 日本医療ガス学会 日本高気圧環境・潜水医学会 日本ペインクリニック学会 |
診療実績
令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
手術件数 | 763 | 608 | 635 |
麻酔科管理件数 | 549 | 487 | 502 |
麻酔科紹介
麻酔科では、手術治療が安全に、そしてできるだけ安楽に受けられるように、「お一人お一人を丁寧に御世話すること」を心に刻んで、日々麻酔の業務に努めております。手術そのものは多かれ少なかれ、心身に負担がかかる治療方法です。患者さんがそれを円滑に乗り越えられるように支援するのも麻酔科の仕事です。
しかし、手術治療が安全に安楽に行われるように患者さんを支援する麻酔にも、それに伴う様々な不具合なこと(合併症と呼びます)が起こる可能性があります。その麻酔の合併症が起こらないように最大限の努力を続けています。
麻酔科医は、令和4年度から常勤医師2名、非常勤医師2名(いずれも厚生労働省認定麻酔科標榜医かつ日本麻酔科学会専門医)の体制が整いました。
麻酔科医は、手術室看護師や各科の術者や主治医の医師と協力して業務を行い、さらに薬剤科や放射線科、検査室、臨床工学室、外来、病棟のスタッフとも連携して手術チームのメンバーとして活動しています。
夜間や休日の緊急手術に対しても、対応するようにしています。
術前の診察
患者さんの手術前の状態を把握して、最適な麻酔方法を選択するために全ての患者さんの術前診察を行っています。
ただし、緊急手術の場合は手術室に入室されてから術前診察をすることもあります。
診察の前には詳しく患者さんのカルテをチェックしています。あらかじめ患者さんや御家族に記入していただいた麻酔科問診票や手術・麻酔に影響する使用薬剤の確認もしています。
患者さんの以前からの持病や状態によっては、麻酔科診察の前に主治医からいろいろな専門科の医師に相談が行われていることもあります。麻酔科診察後に、麻酔科医から主治医に各専門科の医師への受診を依頼することもあります。
麻酔科では呼吸訓練や血栓予防の説明もします。
また、喫煙されていた方には禁煙の大切さについてお話しをします。手術前に禁煙ができていないと手術が延期になることもあります。
絶食や水分制限の指示、長い爪は切りそろえること、マニキュアやペディキュアは除くこと、手術時には化粧はせず、指輪や装身具、眼鏡やコンタクト・レンズ、外れる入れ歯、などは外すこともお話ししています。
手術中の麻酔
手術中は、全身麻酔、脊髄くも膜下麻酔、硬膜外麻酔、手術部位だけの局所麻酔、などから、患者さんお一人お一人に最適な麻酔方法を選んで麻酔をします。
いくつかの麻酔方法を組み合わせることもあります。
手術後の痛みの軽減
手術後、麻酔から覚めた後も出来るだけ痛みが軽くてすむように色々と工夫しています。手術後の痛みを軽くすること、取り除くことは患者さんの安楽には必要不可欠だと考えています。また、痛みを軽減することで、呼吸や血圧、脈拍なども安定化して患者さんの体が手術から回復することに大きく貢献すると考えられています。ただし、痛みを軽くするための方法にも患者さんお一人お一人に様々な工夫が必要です。手術後の痛みを軽くする方法にも、やはり合併症を伴うことがあるからです。
主な手術後の痛みの軽減方法として、①手術中に使う脊髄くも膜下麻酔に塩酸モルヒネをごく少量加える方法、②手術中に硬膜外麻酔を用いた場合は、そのチューブから1~2日間持続的に痛みを軽くする鎮痛薬を持続的に注入する方法、③点滴から鎮痛薬を持続的に注入する方法、④点滴から鎮痛薬を痛みの程度に応じて投与する方法、⑤坐薬、⑥内服薬、などがあります。
多くの場合は、上の方法を組み合わせて、患者さんに合わせて用いています。
術後の診察
手術が終わった当日に病棟で手術後の診察をします。また、次の日にも手術後の診察をします。手術後の診察で、患者さんが順調に回復されているかどうか、麻酔の合併症は起こっていないか、手術後の痛みはどうか、などを評価しています。そして、麻酔科として手術後も何かお役に立てることはないかを検討しています。