リハビリテーション技術科
業務紹介
当科では病院の基本理念・基本方針とリハビリテ-ション技術科の基本方針の下、疾病や外傷により障害を持った患者さんに機能回復や家庭復帰、職場復帰の援助として理学療法(PT)、作業療法(OT)、言語聴覚療法(ST)を行っています。特色
リハビリテ-ション技術科基本方針と役割
リハビリテ-ションを必要とされる1.乳幼児から高齢者の方まで
2. 全ての疾患に対して
3. 急性期から回復期および維持期まで
4. ベッドサイドから在宅まで
多様な患者さんのニ-ドに応えられるよう、また地域に密着したサ-ビスを提供できるよう心がけます。
小児リハビリテーションについて
成人を対象としたリハビリテーションは「獲得されていた機能の回復」を目的としているため、運動をはじめとした様々な機能の「再学習、再教育」のリハビリテーションが行われます。一方、乳幼児を含む小児においては「まだ獲得されていない機能をこれから獲得する」ことを目的としていることが成人のリハビリテーションと大きく異なります。このため、早期発見、早期療育(リハビリテーション)がより重要視されています。小児の様々な疾患について各々のお子様に合わせたリハビリテーションを計画・実施しております。
お子様の発達が心配な方へ
①なかなか頚(くび)がすわらない②おすわりが上手にできない
③1歳を過ぎても歩かない
④言葉が遅いような気がする
⑤発音がはっきりしない
…等、お子様の運動発達や言語機能、摂食機能に関して気になる場合は、ぜひ一度当院の小児科にご相談ください。小児科医の診察でリハビリテーションが必要と判断される場合は、小児のリハビリテーションを実施していきます。
また、保健センター等で発達に関する指導を受けた方、他院でリハビリテーションを受けており転居してこられた方、遠方でのリハビリテーション通院をされていた方などもお気軽にご相談ください。
※現在、かかりつけの小児科等で治療中の方は、まずは、かかりつけの先生にご相談ください。また、乳幼児健診等を受診する機会がある場合は、健診時に保健師等にご相談されることをお勧めします。
心臓リハビリテーションについて
平成27年4月から、心大血管リハビリテーション科Ⅰの施設基準を習得しました。それにより、心臓リハビリテーションも開始いたしました。1. 急性発症した心大血管疾患又は心大血管疾患の手術後の患者とは、急性心筋梗塞、狭心症、開心術後、経カテーテル大動脈弁置換術後、大血管疾患(大動脈解離、解離性大動脈瘤、大血管術後)のもの
2. 慢性心不全、末梢動脈閉塞性疾患その他の慢性の心大血管の疾患により、一定程度以上の呼吸循環機能の低下及び日常生活能力の低下を来している患者とは、
① 慢性心不全であって、左室駆出率40%以下、最高酸素摂取量が基準値80%以下、脳性Na利尿ペプチド(BNP)が80pg/mL以上の状態のもの又は脳性利尿ペプチド前駆体N端プラグメント(NT-proBNP)が400pg/mL以上の状態のもの
② 末梢動脈閉塞性疾患であって、間欠性跛行を呈する状態のものをいう。
上記の疾患の患者のリハビリが可能となりました。
心臓リハビリテーションの目的は狭心症、急性心筋梗塞症、開心手術後、心不全増悪で入院した方の回復期、各種大血管、末梢血管に罹患した患者が、早期離床をめざし、身体的、精神的機能をすこしでも早く回復し、より質の高い家庭生活や社会生活に復帰することを目指して行われる治療のひとつと考えられます。これには運動療法、二次予防のための教育、生活指導、カウンセリングなどが含まれています。これらを充実させるべく、循環器内科医、看護師、栄養士、薬剤師、理学療法士たちとチームを組み、カンファレンスなどでお互いに患者情報を共有し連携しながら包括的なリハビリテーションに取り組んでいます。
*現在かかりつけの病院で治療中の方は、まずはかかりつけの先生にご相談ください。
在宅訪問指導
入院患者さんが自宅退院をされる前に、必要に応じてリハビリ担当スタッフがソーシャルワーカー、 ケアマネージャー達と実際にご自宅にお伺いします。手すりの設置や段差解消などの住宅改修指導、ベッドや入浴、トイレ関係等の福祉用具の選定及び動作介助などの在宅介護方法を患者さん、ご家族に指導、助言を行います。
患者さん並びにご家族の方で在宅生活、 介護に不安やお困りの方は、お気軽にリハビリスタッフにお尋ねください。
患者さんに満足していただく医療を提供するために主治医を中心にチ-ム医療の重要性を認識し、関連職種との十分な連携に努めます。
1. 安全なリハビリテ-ションを提供できるよう患者さんの病態・情報の収集と実施中の注意を怠らないよう努めます。
2. 医療者としての自覚を常に持ち、医療倫理と守秘義務を厳格に守るよう努めます。
3. リハビリテ-ションにあたっては、患者さん及び家族に十分な説明を行い同意のもとに実施します。
4. スタッフは患者さんの安全と早期機能回復、家庭復帰のために、常に知識、技術の向上に努めます。
5. 患者さんを全人間的にとらえ、疾病の回復はもちろんのこと、QOL向上のため他の医療機関・施設および関係者との連携に努めます。
スタッフ
理学療法士(PT)12名、作業療法士(OT)9名、言語聴覚士(ST)4名、助手1名 (令和元年5月現在)その他資格等
がんのリハビリテーション研修会修了(PT 4名、OT3名、ST 1名)心臓リハビリテーション指導士(PT 1名)
3学会合同呼吸療法認定士(PT 5名、OT 2名)
医療安全管理者(PT 2名)
福祉住環境コーディネーター2級(PT 5名、OT 3名)
鹿児島県地域糖尿病療養指導士(OT 1名)
熊本県地域糖尿病療養指導士(OT 2名)
中級障害者スポーツ指導員(OT 1名、PT 1名)
認知症ライフパートナー2級、3級(OT 2名)
上田法治療認定セラピスト(PT 1名)
介護支援専門員(ケアマネージャー)(OT 1名)