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管理者あいさつ

 

事業管理者
鮫島 幸二


 令和6年度の当初にあたりご挨拶申し上げます。
3月末の桜の開花から年度初めにかけて一挙に満開になり、嵐とともに足早に葉桜へと変化していきました。同時に街路のツツジの色とりどりの花やイペイ(イペー)の黄色い鮮やかな花が季節を賑わせています。気温も急に上がったりして汗ばむ日もあったり、時折暴風雨のような雨が降ったり季節の変化が急激で服装選びも大変です。
 今年度、当医療センターには医師や看護師など総勢30名余りが新規入職となりました。 人手不足の折ではありますが若い世代の参入で病院が活気づくことを願っています。
 さて昨年度まで続いた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への重点的医療対応も一般医療の中での対応へと代わり、今年度からはCOVID-19流行前の本来の医療体制に戻ります。急性期一般病棟や地域ケア病棟、回復期病棟の効率的は運用を目指してゆきます。COVID-19の入院医療体勢については昨年5月の5類感染症へと移行と同時に感染病棟を廃止して地域ケア病棟に戻しておりましたので、特に変更なく一般病棟での対応(個室またはコホート管理)で対処して参りますので、今年度も大きな変更はありません。
 発熱外来は前年度まで臨時に駐車場内設備で対応していましたが、4月より発熱外来の建物を撤去し、病院内の一区画で診療を継続してまいります。
 昨年作成した病院経営強化プラン(R5~9年度)では昨年度はおおよそ予定の経営状況となりましたが、これは年度初期の新型コロナ対策の病床補助金も大きく寄与していました。今年度はその2年目ですが、高額となる電子カルテの更新を計画していることや物価に連動した医療材料費、高熱費の高騰、人件費の上昇で予断を許さない状況です。これまで以上にいろんな対策を練って職員一眼となって健全経営に取り組んで参ります。
 今年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。

敬具


 

院長あいさつ


院長
花田 法久

 令和6年、当院は創立100周年を迎えます。諸先輩方が築いてこられた歴史の重みを感じると共に、この瞬間に立ち会える縁を感じざるを得ません。今年度はこれまでの100年と、これからの100年を意識した病院運営を考えていく1年にすべきと考えています。
 令和6年4月から、新プロジェクトXが放送されます。初回は2000年-2005年に放送されました。私は、2000年4月から2002年8月までアメリカに留学中でした。アングロサクソンのお金にものを言わせた力業に、知恵と努力で対抗していた昭和日本のサクセスストーリーは、異国で勝負する者にとって、どんなに心の支えになったか分かりません。週遅れで届くビデオを毎回借りて、感動に震え、勇気をもらっていました。
 特にミスターVHSのビクター高野鎮雄さんが一押しです。窓際族がリストラの危機にさらされながら、有能な部下(それも一流大卒ではない)である、たたき上げの技術者を信じて、任せて、見事VHSを完成させた。それだけではなく、国内外を問わず、ライバル企業に惜しげもなく技術を提供し、サラリーマン同士が協力してよりよい製品に仕上げ、世界規格を作り上げた。自分だけが勝てばよいという考えではない、良い商品を届け、消費者が喜ぶ物作り、これこそ利他の実践だと思います。高野さんは自分の仲間から一人のリストラも出さなかった、まさにリーダーの鑑だと思います。
 昭和の24時間戦えますか?という旧プロジェクトXに対し、平成の新プロジェクトXは、ワークライフバランスも考えたプロジェクトではないかと想像します。新たな組織のあり方、働き方のヒントもあるかもしれないと期待します。新旧2つのプロジェクトXが、これまでと、これからの病院のあり方のヒントになるような気がしています。楽しみです。