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臨床検査科

臨床検査科の紹介

 病院の理念を念頭に検査科では、次の目標を掲げ日々努力しています。

目標

◎臨床検査は診療の最前線
・迅速、正確にデータを出し、安全に努める。
◎タイム イズ ア 銭(ゼン)
・時間、資源を大切にする。
◎病院組織の和
・部門間との連携、協力。
・検査科部門内での連携、協力。

業務内容

臨床検査科の業務は大きく分けて、検体検査と生理機能検査があります。
検体検査は検体の種別により、血液検査、生化学検査、免疫・血清検査、細菌検査、輸血検査、病理検査、血液ガス検査、一般検査に分かれます。
生理機能検査では超音波検査(エコー)、心電図検査、肺機能検査、血圧脈波検査、脳波検査、神経伝導検査、血管機能検査などがあり、臨床各科の特色を生かした検査で診療を支援しています。
検査結果は電子カルテシステムと検査部門システムにより、精度管理のもと迅速・正確に信頼される臨床検査データを提供しています。また、緊急処置を必要とする検査データのパニック値(緊急異常値)は関係部署に速やかに報告しています。

業務連携

2019年4月から看護部と連携して臨床検査科内に中央採血室を新設しました。連携により患者様の迅速な対応に繋がっています。

検査科のモットー

正確かつ迅速なデータ報告によって診療をサポートするため、検査科での検査報告時間(平均)は、血液一般検査(10分)、生化学検査・血中薬物濃度(36分)、尿検査(11分)、甲状腺・腫瘍マーカー・感染症の検査(36分)となっています。また、入院中の検査結果は当直と早出勤務体制により8時30分(診療開始)までには対応ができるように努めています。

活動内容

栄養サポートチーム(NST)、感染抑制チーム(ICT)の主要メンバーとして、院内感染対策や院内ラウンドなどを行っています。
採血業務、検体採取にも携わっています。

勤務体制

臨床検査科員13名(会計年度任用職員含む)、日勤・当直体制、緊急検査に24時間対応しています。

認定資格

 ◎認定一般検査技師 1名
 ◎超音波検査士 1名
 ◎認定臨床微生物検査技師 1名
 ◎感染制御認定臨床微生物検査技師 1名
 ◎緊急臨床検査技師 1名
 ◎NST専門療法士 1名
 ◎医療安全管理者 1名
 ◎臨地実習指導者 1名
 ◎特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者 1名
 ◎毒物劇物取り扱い責任者 1名

検体検査

検体検査とは

患者さんから採取された血液、尿、便、喀痰などの検体には体のさまざまな情報が詰まっています。これらの検体を特殊な機器を用いて分析したり、顕微鏡で拡大して観察し、隠れている情報を拾い集めます。このように集められた検査結果を基に医師は患者さんの病態を把握し、病気の診断と治療方針の決定をします。

血液検査

白血球・赤血球・血小板といった血液中の細胞成分の数を測定(血算測定)し、貧血の診断、経過観察を行ったり、白血病などを調べる検査です。
血液には血管外に出ると固まる性質があります。これを血液凝固作用といい、この機能が正常に働いているかを調べる検査も行います。(血液凝固検査)
   
総合血液学検査装置(ADVIA 2120i)    全自動血液凝固測定装置(COAPRESTA 2000)

生化学検査

血液や尿などの体液成分を検体とし、糖やコレステロール、タンパク、酵素などの各種成分の測定を行う検査です。
検体を分析し、健康診断でのスクリーニングや病気の診断、治療の効果判断などに広く用いられています。

生化学自動分析装置(AU 5800)

免疫・血液検査

血液の液性成分である血清(血漿)を検体とする感染症検査、癌の診断や経過観察の指標となるCEA、AFP、PSAなどの腫瘍マーカーや甲状腺ホルモンなどの測定を行うことで、病気の診断、治療の効果判断に広く用いられています。

全自動免疫測定装置2019年10月更新
(HISCL-5000)Sysmex

細菌検査

ある感染症がどんな微生物によって起こるかを調べ、さらに治療に有効な抗生物質の決定を行うための検査です。

全自動血液培養検査装置  血液培養ボトル
(BACT/ALERT 3D)

輸血検査

血液型検査(A、B、O、AB型)や輸血用血液が患者さんへ輸血可能か否かなどを調べる検査です。
    
全自動輸血検査装置(ECHO)

病理検査

身体の臓器や、その組織の一部あるいは細胞を顕微鏡によって観察し、悪性細胞を見つける検査です。

血液ガス検査

血液中のPHや酸素・二酸化炭素の量を測定する検査です。呼吸の状態や肺機能の状態、体内の酸と塩基のバランスがわかります。一酸化炭素中毒の診断にも役立ちます。

一般検査

尿を中心に便、体腔液(髄液・胸水・腹水・心のう液)などを検査します。尿検査では、尿に糖や蛋白が出てないか、腎臓・膀胱などからの出血・炎症がないか、便検査では、消化管(胃・腸等)の出血がないか(便潜血検査)、寄生虫卵がないかを調べます。


生理機能検査

生理機能検査とは

検体検査に対して患者さん自身が検査の対象になります。主に心電図や超音波、その他があります。私たちの体の中には微弱ながら電流が流れています。その電流を特殊な機器で増幅し目で見えるように波形として記録します。このことを利用した代表的な検査が心電図検査です。 心電図以外では超音波検査が多く行われています。超音波を体に当てることによって、体の内部を映し出すことができるのです。放射線は使わないので身体には影響がなく、お母さんのお腹に当てて赤ちゃんの成長を見ることにも使われます。 その他には肺活量などを測る呼吸器系の検査や脳波などの検査が行われます。

心電図検査 ( 安静時心電図・ホルター心電図 )

不整脈、心臓の肥大、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)など心臓の働き、動きに異常がないかを調べる検査です。検査にかかる時間はおよそ5~10分です。


血圧脈波検査( ABI / PWV )

血管年齢が推定できる検査です。両腕、両足にカフ(腕帯)を巻き、血圧と脈波を測定し、血管のつまり具合と血管の硬さを調べます。検査にかかる時間はおよそ15分です。


神経伝導検査

腕や足の神経に電気的刺激を加えて、刺激の伝わりかたを測り、神経障害の程度を調べる検査です。検査にかかる時間はおよそ60~120分です。


脳波検査

脳のはたらきを知る検査です。脳は絶えず活動をしており、微弱な電気信号を発生しています。この電気信号を波形として記録し、脳に関する病気を診断したり、治療の効果を確認したりします。検査にかかる時間はおよそ60分です。


肺機能検査

息を吸ったり、吐いたりして、息を吸う量・吐く力などを調べます。検査にかかる時間はおよそ15分です。


血管内皮機能検査 ( Endo-PAT2000 )

一定時間動脈を駆血してその前後の指先の血流量の変化を測定し、血管内皮機能を測る検査です。動脈硬化を早い段階で予測することができます。検査にかかる時間はおよそ25分です。


超音波検査 ( エコー検査 )

腹部臓器や心臓、頸動脈、下肢動静脈、乳腺、甲状腺などの詳細な情報が得られます。検査にかかる時間はおよそ30分前後です。


肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、子宮などの状態や腫瘤・結石などを調べます。


心臓の動き、大きさ、壁の厚さ、弁の状態など心臓の働きを調べます。


首の動脈や足の動脈・静脈の狭窄や血栓などの状態を調べます。


乳腺、甲状腺、リンパ節などの状態や腫瘤の有無などを調べます。


当科の超音波診断装置は上位クラスの装置を使用しており、高精細な情報を得ることができます。医師や関係部署と連携し症状の早期発見や早期治療に貢献しています。