放射線科・放射線技術科
概要
放射線部門は、放射線診断医1名、診療放射線技師11名、看護師3名、助手1名のスタッフで、X線検査、CT、MRI、血管造影、核医学検査など、様々な装置を用いて画像診断を行っています。スタッフは、安全に検査・治療を受けていただくための医療安全対策や装置の点検整備・医療技術の向上に努め、緊急時の迅速な対応にも心がけています。
放射線診断医は、CT、MRI、核医学検査の全ての画像に対し、詳細な情報や解釈を引き出し、報告書として主治医に提供しています。診断が難しい症例では、遠隔画像診断によるコンサルトも行える体制を整えていますので、質の高い画像診断が可能となっています。
医師紹介
役 職 | 氏名 | 担当分野 | 専門医資格・所属学会等 |
放射線科部長 | 浦門 忠仁 | 放射線科 (画像診断) |
日本医学放射線学会診断専門医 |
医長 | 河路 広大 | 放射線科 | 放射線科専門医 歯科医師 産業医 (所属学会) 日本医学放射線学会 日本核医学会 |
非常勤医師 | 田村 吉高 | 放射線科 |
診療実績
令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
延べ外来患者数 | 993 | 866 | 863 | 823 |
延べ入院患者数 | ー | ー | ー | ー |
延べ入院患者数 | ー | ー | ー | ー |
主な装置の紹介
骨密度測定装置
MRI
【MRI室】
MRI(magnetic resonance imaging磁気共鳴画像)は、磁場と電波を利用して、いろいろな角度から体の断面を画像化することができ、放射線による被曝もありません。脳や脊髄、内臓、筋肉、関節、血管などの詳細な情報が得られます。
<頭部の検査>
脳の形態や脳血管を調べます。脳腫瘍、脳血管障害、認知症などの診断に有用です。
<脊椎の検査>
頸椎、胸椎、腰椎を撮影します。椎間板ヘルニアや圧迫骨折などを調べます。
<四肢の検査>
肩や膝などの関節、筋肉、腱、靭帯、軟部組織などの状態を調べます。
◎緊急にMRI検査が必要な場合
頭部MRI検査は急性期脳梗塞の診断に必須とされています。
当センターでは、MRI検査が必要な救急患者に対して24時間、365日対応可能な体制を整えています。
CT
【第一CT室】
【第二CT室】
CT(コンピューター断層撮影)はX線を使って身体のいろいろな断面を画像化する検査です。撮影された画像データは専用の画像処理装置を用いて、心臓や血管、骨などの立体的な画像を作成することもできます。
新たに導入されたCTのメリット
・AI(ディープラーニング)の導入により少ない被ばくで良質な画像を提供できます。
・画像処理技術:SEMA(シーマ)により金属が体内に入った患者さんでも通常の画像よりも金属アーチファクトの影響を抑制した画像を作ることができます。
・前CTに比べ開口径が広くなり挙上しても体が当たりづらくなりました。
<頭部CT>
頭の中の病気やけがによる変化を鮮明に写し出すことができ、 脳内の出血や外傷による骨折の状態などを詳しく調べることができます。
<胸部CT>
肺や気管、気管支などの病変を見つけるために行なわれます。 胸部X線撮影では見つけにくい病変も早期に発見することが可能になります。
<心臓(冠動脈)CT>
心臓に酸素や栄養を送る血管を画像化し、血管が詰まっていたり、細くなっていたりしないかを調べます。
<腹部CT>
腹部の臓器や血管に異常がないかどうか、それがどの程度進展しているか、などがわかります。
<全身CT>
0.5㎜幅、80列の検出器により広い範囲を細かく撮影できるため、全身の検査も短時間で高精細に行うことができます。
◎救急医療におけるCT検査
救急疾患の多くはCT検査による画像診断が必須となっています。
当センターでは、救急患者さんのCT検査に24時間、365日対応できる体制を整えています。
血管造影
血管造影とは、カテーテルという細い管を足の付け根や、手首などから血管内に挿入して、目的の部位に造影剤を注入して血管の状態を調べる検査です。必要に応じて治療も行います。 当センターでは狭心症や心筋梗塞・不整脈などの心疾患の検査及び治療を行っています。マンモグラフィ
【マンモグラフィ】
マンモグラフィとは、乳房専用のX線撮影のことです。触診では見つけることができない小さなしこりや、乳癌の特徴の一つである微細な石灰化の発見が可能です。当センターには、検診精度管理委員会認定の女性スタッフが在籍していますので、安心して検査を受けていただくことができます。
新たに導入されたマンモグラフィのメリット
・FPD導入により少ない被ばくで高画質に撮影することができます。
・高精細モニタにより細かな病変を描出することができます。
・画像支援システム:CADシステムにより読影の補助をAIにより可能となりました。
核医学(ガンマカメラ)
[R3.12ガンマカメラ更新]
【ガンマカメラ室】 核医学検査は、ごく微量の放射線を放出する 検査薬を投与して診断を行います。身体の中に入った検査薬は、脳、心臓、腎臓、骨など、特定の臓器や腫瘍等に集まり、ガンマ線を放出します。これらの分布を画像化するための診断装置を「ガンマカメラ」と呼んでいます。当センターでは、主に脳血流検査及び心筋血流検査や全身の骨の検査などを行っています。検査による放射線の被ばくは胃のX線検査や自然界の放射線の量と同程度ですので検査を受ける本人や周辺の人への影響については心配ありません。
その他
【レントゲン室】
【透視室】
専門・認定
シニア放射線技師 2名アドバンスド放射線技師 1名
放射線管理士 3名
放射線機器管理士 3名
医用画像精度管理士 3名
検診マンモグラフィ撮影認定技師 3名
医療情報技師 1名
放射線取扱主任者1種 1名
医療経営士3級 2名
医療経営士2級 1名
画像手術支援認定技師 1名
Ai認定技師 2名
被ばく相談員 1名
医療安全管理者認定 2名
臨床実習指導教員 2名